製造業に強い

M&A仲介会社3選

自動車部品業界のM&A事例

目次

自動車部品業界は、EVシフトやグローバル競争の激化により、M&Aや事業承継が加速。特に、技術革新への対応や市場競争力の強化を目的とした戦略的M&Aの増加により、業界全体の再編が進んでいます。

このページでは、自動車部品業界におけるM&A事例や動向を紹介し、成功のポイントについて解説します。

自動車部品業界イメージキャプチャ

自動車部品業界の
M&A・事業継承事例

新品とリビルト品の両軸で、幅広い顧客ニーズに応えるM&A

エンジンや足回り、電装、駆動系に至るまで、幅広い自動車部品の製造を手掛けるSPKは、トランスミッションの修理サービスやリビルトを手掛けるデルオートの株式を取得しました。自動車整備の現場においては、修理コストをできるだけ安価に抑えるためにリビルト品の需要があります。

信頼性に優れた新品パーツ以外にも、安価でコストパフォーマンスの高いリビルトパーツも取り揃えることで幅広いニーズに対応できるようになったSPK。そして、事業規模が大きいSPKの傘下に入ることで経営基盤を安定化できたデルオート。双方にとってメリットの大きいM&Aとなりました。

異業種との統合で事業拡大へ、安定した経営基盤を確立

明石自動車工業は、秋田県大館市で100年続く自動車整備会社です。しかし、地域の生産年齢人口の減少や若年層の県外流出による将来の経営不安から、5年前からM&Aを検討していました。

複数の譲受企業と交渉を重ねる中で、自社より規模の大きいトラックボデーとマッチングし、譲渡を決断。デューデリジェンスでは過去の資料整理などの課題もありましたが、税理士や専門家のサポートのもと、無事成約に至りました。

M&A後も社名は残り、明石氏自身も経営に関与しながら新たなビジネスモデルとの融合を進めています。今回のM&Aにより、地域貢献を継続しつつ、会社のさらなる成長と安定を実現することができました。

経営資源の統合により、
営業・生産・財務面での
シナジーを発揮

大阪府東大阪市の樹脂素材製品メーカー・カツロンは、名古屋セロンと幸輝プラスチック工業の2社とM&Aを実施しました。M&Aの予定はなかったものの、日本M&Aセンターから自動車用部品や樹脂製品を扱う名古屋セロンを提案され、面談を経て譲受を決意。

名古屋セロン側でも後継者不在の課題を抱えており、カツロンとの統合を選択しました。M&Aにより、新たな樹脂素材の取扱いが可能となり、受注範囲が拡大。その後、同じく後継者不在の幸輝プラスチック工業も譲受し、2社の技術や管理体制から多くの学びを得ています。

自動車部品業界の
M&A・事業継承動向

自動車部品業界では関連企業同士のM&Aが増加。特にEV関連部品やソフトウェア技術を持つ企業との統合が進んでいます。

経済産業省の「2022年経済構造実態調査」によると、自動車関連の出荷額は全体で56.3兆円(全体の17.1%)。このうち自動車本体の出荷額は20.8兆円(6.3%)、自動車部品の出荷額は34.7兆円(10.5%)を占めています。(※) このデータから、自動車部品業界のM&Aは市場規模の大きさに支えられており、特にEVシフトやデジタル化の進展により、既存企業の競争力強化や新規参入のためのM&Aが活発化していることが分かります。

部品の多様性から幅広い事業領域においてM&Aの機会が存在しており、異業種からの参入が進んでいる点も特徴的です。また、自動車部品には統計上別の分類に含まれるばね、ガラス、タイヤ、ねじ、ボルトなどもあり、広義の自動車部品を含めた総出荷額はさらに大きくなる可能性があります。

自動車部品業界の
M&A・事業承継のポイント

M&Aを成功させるためには、自社の強みを整理し、適正な企業価値を把握することが重要です。自社事業の魅力を明確にすることで、買い手にとっての価値を高め、より良い条件での交渉が可能になるからです。買収前の詳細な調査に備えて財務状況や契約関係を整理し、透明性を確保することも大切です。M&A後のスムーズな引継ぎを実現したいなら、取引先や従業員との調整を行い、事業の継続性を確保しておきましょう。

こうした準備は非常に専門的で煩雑なため、専門家に依頼するのがおすすめです。M&A仲介会社なら適切な買い手を探し、交渉をサポートしてくれるだけでなく、契約成立までの手続きも支援してくれます。自社業務を継続させながら負担なくM&Aを進めることができるでしょう。自社の目的に合った仲介業者を選び、ぜひM&Aを成功させてください。

【目的別】
製造業に強い
M&A仲介業者3選

このサイトでは製造業のM&Aの成約実例が豊富な、製造業に強い企業をピックアップ。その中で、「シナジー効果の高いM&A」「後継者不足をスピーディーに解決するM&A」「グローバル戦略としてのM&A」とそれぞれの目的にあった仲介業者をご紹介します。

シナジー効果の高いM&Aで
会社・事業を成長させたい
ベネフィットM&A
コンサルタンツ
bmac
引用元:ベネフィットM&Aコンサルタンツ公式HP
https://www.bmac.co.jp/business-type/599/
特徴
  • 製造業に精通した専門アドバイザーが事前相談~契約締結まで一気通貫で対応
  • 毎月5万件以上(※)の企業にヒアリングすることで、タイムリーで相性の合う譲渡先の提案が可能
参照元:ベネフィットM&Aコンサルタンツ公式HP
https://www.bmac.co.jp/business-type/599/
主な成功事例
譲渡企業
業種
金属製品製造
売上高
7億円
譲受企業
業種
自動車部品製造業
売上高
500億円
自社の経営資源を引き継ぎ、発展させてくれる企業を検討していたところ、シナジーの高い譲受企業に売却。増収増益で順調に推移
続きを読む
参照元:ベネフィットM&Aコンサルタンツ公式HP
https://www.bmac.co.jp/achievement/1786/
後継者不足のため
すぐに売却したい
バトンズ
batonz
引用元:バトンズ公式HP
https://batonz.jp/
特徴
  • 最短1週間・平均3ヵ月(※)とスピーディーな売却・譲渡が可能
  • 26万人以上と繋がるオンラインプラットフォームの活用により、平均18件の交渉依頼(※)が届く
参照元:バトンズ公式HP
https://batonz.jp/lp/batonz_faq/
主な成功事例
譲渡企業
業種
金属・プラスチック製造
売上高
※不明
譲受企業
業種
機械・電機・電子部品
売上高
※不明
藁をも掴む思いで挑戦したM&A。大手企業と直取引を行う「無形資産」に価値を見出され、約一ヶ月のスピード成約を実現
続きを読む
参照元:バトンズ公式HP
https://batonz.jp/learn/14119/
グローバル戦略でのM&Aで
海外市場に進出したい
日本M&Aセンター
nihon-ma
引用元:日本M&Aセンター公式HP
https://www.nihon-ma.co.jp/
特徴
  • ASEAN主要5か国(※)をはじめ海外拠点を複数持ち、M&Aアドバイザリー協会「World M&A Alliance」とのグローバルなネットワークを形成
  • グローバルM&Aの専任サポート担当が、スムーズなPMI支援(買収後の統合)まで提供
参照元:日本M&Aセンター公式HP
https://www.nihon-ma.co.jp/service/crossborder/
主な成功事例
譲渡企業
業種
産業用塗料の製造
売上高
約4.3億円
譲受企業
業種
耐熱塗料、フッ素樹脂塗料製造
売上高
約35.7億円
耐熱塗料で国内シェア50%超を誇るニッチトップ企業がタイの企業とのM&Aに成功。両社のノウハウの融合でさらなる成長を目指す
続きを読む
※参照元:日本M&Aセンター公式HPhttps://www.nihon-ma.co.jp/page/interview/okitsumo/
【選定条件】
「製造業 M&A」とGoogle検索して上位表示されるM&A仲介業者のうち、 公式HPに製造業の成約実例が5件以上掲載している企業を「製造業に強い」企業としてピックアップ。
その中で、「シナジー効果の高いM&A」「後継者不足をスピーディーに解決するM&A」「グローバル戦略としてのM&A」という目的別に強みを持つ3社を選定しました。
※情報はすべて2025年4月8日調査時点